NEWS : タイと日本が新幹線方式の高速鉄道導入で基本合意

タイを訪れた石井啓一国土交通相は8月5日に運輸省でアコム運輸相と会談。ここでバンコクと北部チェンマイを結ぶ約700キロの高速鉄道計画について日本の新幹線方式を導入する方向で事業計画を立案していくことが基本合意された。

タイでは複数の路線を複線化、高速化する計画が進められているが、そのうち日本はバンコクと北部チェンマイを結ぶ高速鉄道建設などに関心を示している。

ただ新幹線方式の高速鉄道が導入された場合には貨物輸送には使用されず旅客輸送となるため採算性の低さが問題視されている。これについてアコム運輸相は「投資額を回収するのに50年かかるだろう。しかし、この年数は許容範囲」との見方を示した。

また日本側は路線エリアの開発も提案したが、高速鉄道の場合は停車駅が少ないため恩恵を受ける地域が限定されるとして、「新幹線より全国の鉄道複線化および港湾への鉄道路線引き込みなどを優先すべき」との声もタイで根強い。

 


2016-08-06 20:58:44
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